令和5年1月19日(木)に、第2回K.N.F情報交換座談会が、北上市産業支援センター研修会議室ABにて開催されました。
今回の座談会では、K.N.F前代表の小原建設(株) 代表取締役社長の小原学様より「建設業界の2023年ICT活用について」と題し実践している取り組み等についてご講演頂きました。ICT活用により、売上高・技術力とも岩手県内のトップランナ-と称されています。
なぜ、小原建設がIT化の遅れている建設業でICTを施工に活かそうとしたのか。
そのきっかけは、K.N.Fの存在大きく、仲間との交流があったからこそ、変化に対応しなければと気づいたそうです。
これからの建設業には三次元CAD、ドローンの活用、ICTなどがマストになる!!!と。
2010年から毎年、IT化、設備投資をし、併せて最新の技術も取入れ、省力化を実践してきた。そして、ICT建機も導入し、経験や勘に頼らず操作可能な建設機械導入で、経験不足の若手でもベテランと同等の施工が可能となったそう。
それが若手社員の自信にもなっていると仰っていました。 会社の2/3以上が若手社員の小原建設(株)。
若手社員のモチベーションを上げるためは福利厚生等はもちろん、最新ICT活用で仕事へのモチベーション向上を図っているとのこと。
それにより、会社全体が成長していくのだと仰っていました。
人材不足対応するため、5年前からPR動画を作成し若い世代に訴求する取組をしています。その際、動画作成での大事なポイントは、
・どのようなキーワードを入れ
・どのようにすれば学生さん達の心に届くのか。
・どんなストーリー展開を作っていくのかであり、特に注力しているそうです。
今回の講話は、最新技術導入の効率化、それによるものづくりの大切さであり、『建設業』とは、建物・道路を作るだけでなく『街を作っていく整備士』であることを熱弁されていました。
小原社長の情熱に触れ、また、小原社長の社員とその家族への情に心を打たれた、素晴らしい内容でした。
講演終了後は、ディスカッション形式で情報交換座談会を行い、現在悩んでいること、取り組んでいること等について自由闊達に意見交換しました。
寄せられた話題は、「人材不足が深刻」「燃料価格の高騰」などであり、その他、「ソフトウエア関連も毎年値上がりし費用がかさむ」なども話題に上りました。また、各種費用高騰に対処する取引先との交渉術を議論したグループもありました。
普段知らない業界では、この様な問題に直面しているのだと今回改めて気づくこととなりました。このように、様々な年代、業種等が一堂に会した意見交換は、様々な角度からの捉え方、業界の知見に触れる良い機会でした。
毎回感じることですが、今回の座談会もとても勉強になり有意義な時間となりました。